インフルエンザA型の発生源

インフルエンザは、人間にもブタやニワトリ・アヒルなどの家禽類や水鳥などの動物にも感染する、人獣共通感染症です。インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3種類があり、その中でもA型インフルエンザウイルスは香港型・ソ連型など多数のタイプがあり、感染力が強く、症状も重症化しやすい傾向があります。その理由として、A型インフルエンザウイルスは幅広い生き物に感染すること、遺伝子の変化が起きやすいことが挙げられます。
いくつかの事例はありますが、鳥インフルエンザが人間に直接感染することはあまり多くありません。
自然界での宿主である水鳥からニワトリなどの家禽類へ鳥インフルエンザが感染し、そのインフルエンザウイルスが感染した家禽類と同一の場所で飼われているブタへと感染することと、人間からヒトインフルエンザウイルスがブタへと感染することが同時に起こると、鳥インフルエンザとヒトインフルエンザの共通の宿主となったブタの体内で、二種類のインフルエンザウイルスの遺伝子が混ざり合います。
これによって、それまでにはなかった、鳥インフルエンザウイルスの性質の一部を受け継いでいて、しかもヒトに感染することができる、新しいインフルエンザウイルスが生じます。新しいインフルエンザウイルスはブタの体内で増殖し、それがブタから人間へ再び感染していくことで、新しいインフルエンザは社会へ拡大していきます。
また、A型インフルエンザウイルスは突然変異を起こして遺伝子が変化しても、それを修正する機能を持たないため、ウイルスが増殖するために遺伝子を合成するたびに、遺伝子の変化は蓄積され、最終的には新しいタイプのウイルスを生み出すことになります。