インフルと卵アレルギーの関係

A型インフルエンザワクチンは製造過程において生の鶏卵を用いてウィルスを培養し、卵の成分を分離精製して除去したり無毒化します。
現在は精製技術が進んでいるので鶏卵の成分はほとんど除去されていますが、検出できないぐらいの量が残留している可能性があります。
極めて微量とはいえ、卵の成分が僅かに含まれているA型インフルエンザワクチンを卵アレルギーの人に接種すると、何らかのアレルギー反応が起こる可能性は否定できません。
卵アレルギーの人へのA型インフルエンザワクチン接種の可否についての基準ですが、子供の頃に卵アレルギーであったが今は大丈夫とか、卵を食べるとじんましん等のアレルギー反応が出るという程度であれば、ワクチン接種をしても問題がない場合がほとんどです。
ほんの僅かな量の卵でも反応してアナフィラキシー(呼吸困難、血圧低下、意識消失など全身への強い症状)などの深刻なアレルギー反応が出る場合には、ワクチン接種でもアレルギー反応が出てしまう可能性を否定できません。
このようなケースではワクチン接種の前に事前にアレルギーのテストを行うことができます。
テスト方法は、希釈したワクチン液をごく微量皮膚の浅いところに少量だけ入れて、腫れなどのアレルギー反応を起こすかどうかを見ることです。
現在はワクチンの製造技術が向上しており、ワクチンからごく微量の不純物の除去・精製が可能なほどです。
一方、僅かな卵で全身に強いアレルギー反応を示す人もごく稀です。
このため、分離精製されずに残ったような、ワクチン液の中に不純物として含まれるごく微量の卵の成分が原因で、全身に強いアレルギー反応を起こして危篤になるケースは極めて稀で、過去または現在に卵アレルギーがあったとしても少量でアナフィラキシーの症状が出ないのであれば、A型インフルエンザワクチン接種を行っても問題のない場合がほとんどです。